毛色の特徴  カラーポイント ミテッド バイカラー

    基本となる被毛のパターンは以下の3種類です。

カラーポイント

KYOTORAGS DAINA   顔の中央もしくは顔全体が濃い色になっています。身体の末端部分の耳、尾、足先も濃くなっています。これら以外の身体(腹など)はそれより明るい色です。

  カラーポイントの人気は、特にヨーロッパで高いです。

  ブリードという観点からすると、カラーポイントは大変貴重なカラーです。なぜならラグドールのひろい遺伝子の可能性を持っているからです。知識に裏打ちされたブリーディングには、必ずこのカラーポイントへの 返り交配がされています。

カラーポイントの子は、さがのちゃんです。
 

ミテッド

KYOTORAGS OTOWA   カラーポイントの猫を白いペンキが入ったオケに下ろす状態を想像してください。前脚は、手袋を履かせる程度にほんの少し、後ろ脚は少し深め、顎だけちょんとペンキにつけて、その後お腹に一本白いラインが入るように下ろしてください。これがミテッドです。

  創始者がもっとも愛したといわれているミテッドです。額や鼻の先に「ブレーズ」という白い抜き柄が出てくる場合もあります。

ミテッドの子は、左京くん右京くん音羽ちゃんです。
 

バイカラー

KYOTORAGS MUU   まずは身体ですが、カラーポイントの猫をミテッド以上に白ペンキにドボンと、前脚も後ろ脚も深くつけます。お腹もしっかりと浸けた状態、と想像してみて下さい。全体に他の2パターンよりも被毛が明るいのも特徴です。今度は顔です。ミテッドは顎だけが白いのですが、バイカラーは鼻付近も白くなっています。その白の入り方は、"V"字を逆にした」とよく説明されていますが、日本人には「八の字」と言った方がわかりやすいかもしれません。この八の字を顔の中央にあてがってみて下さい。あてた上側が濃くて、鼻を含めた下側が白い顔の猫をバイカラーと言います。

バイカラーの子は、きららちゃん静市ちゃん熊野くんです。

以上の3つが基本となります。

    ラグドールが生み出された時、創始者は、「ミテッド」の男の子をラグドールの3種類の柄の中でもっとも高位においた、と伝えられています。しかも、鼻の中央に「ブレーズ」と言われている白い抜き柄が入っていて、さらに、しっぽの先が白い猫を好んだそうです。これは「テール・ ティップ」もしくは「ホワイト・ティップ」と呼ばれるもので、いわゆる「ラグドールのスタンダード」と呼ばれるものから離れているとされています。ブリーディングの際には この「テール・チィップ」は避けられるのが一般的ですが、このエピソードは、「人の好み」を表したものとして象徴的なお話です。

改訂稿2002・314


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