気質の傾向

    ラグドールは、外観だけでなく、気質での選択交配がされている猫種として有名です。つまり姿形だけではなく、よい気質を受け継ぐために気質のよい父母を残しつつ、交配されてきた猫種といえます。

• 先天的気質
  　先天的な気質の傾向としては、「穏やかさ」と「賢さ」があるように感じます。「穏やかさ」という特徴は、外飼いの猫との生存競争には向かないのを示しています。ですから、 ラグドールは外飼い、半外飼いには向きません。「賢さ」は人間との交流が深められやすく、パートナーキャットとなれる資質を持っていることを示しています。
  　成猫になると穏やかでゆったりとする傾向がありますが、生後１年以内の仔猫は、他の猫と同様、活発に運動をします。また、好奇心も旺盛です。

• 性格形成
  　性格は、人間の子どもと同様、先天的な気質と後天的な教育によって育まれていきます。「穏やか」で「賢い」先天的気質の傾向は、その良さをそのままはぐくみ育てることによって作られていきます。

• 他の動物との相性
  　他の動物との相性については、猫それぞれの個体差もあるでしょうが、一般的には、犬とも上手くいくといわれています。

    ラグドールの発祥の地アメリカで、この猫種が大人気なのは、その気質の傾向からだといわれています。ラグドールの飼育がスタートされた初期には、人間によくなつく気質から、「人間の遺伝子が入っている」などというデマも流されたくらいです。

    私がこの猫種に惹かれる理由は、姿の美しさだけではなく、気だての良さです。ただし、その気だては、先天的なものだけでなく、後天的にはぐくまれ、人間との関係性の中で培われていくものだと信じます。

　共に暮らし楽しい相手、それがアシュレイの育てる「気だての良いラグドール」です。

初稿2002･3･14

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