アメリカでの大規模なペットフード・リコール問題

「ペットフードが原因でペットが死に至る!?」

　ペット大国アメリカで、多くの犬や猫がペットフードが原因で死亡!?　しかもその製造会社には、著名なペットフード会社の名前もずらり…。さらに人間の食品や医薬品等の安全性や信頼性について極めて厳しい検査・承認を行うことで知られるFDA（アメリカ食品医薬品局）も動いてる…。そんな衝撃的なニュースに偶然であってしまいました。
　以下、断片的ではありますが、ここ数日のうちに入手できた最新情報をまとめました。
　

平成19/03/22(木)
  夕方の衛星放送を何気なく見ていると、偶然、アメリカABCのニュースの中で、ペットに関する訴訟問題が起きているとの話題をキャスターが解説していました。途中から見始めたので、詳しい内容は逸してしまいましたが、どうやら、ペットフードが原因で、愛犬が亡くなったとのこと。その原因をペットフードであるとして訴訟を起こしているが、法的な壁に直面するかもしれない、との内容のようでした。
　また、キャスターは、包装紙を取り去った2つの缶詰の金属缶を手にして「１つは有名メーカーのもの。もうひとつは粗悪なメーカーと指摘されているメーカーのもの。でも、両者とも同じ製造会社が造っているのです」と。聞いている私は、真っ青。
　ただ、この時点は「訴訟大国アメリカ。ペットフードでも訴訟が起きているのか…」といったリアリティのないものでした。もっとも、「包装だけが違って、中身が同じなんて…」と 、記憶には残っていました。

平成19/03/23(金)
　我が家でも輸入フードを用いているため、昨日のペットフードの話題が気になって、とりあえずABCニュースにチャンネルを合わせたのです。すると、今日もペットフードの話題が取りあげられているではありませんか。しかも内容がかなりショッキングなもの!!!
　覚えている内容の主なものは、以下です。

• ある種のペットフードが原因と見られる腎機能障害のペットが大量に動物病院を訪れている。
• 今年の3月になり急増中。その数は、平年の約10倍！
• その状況を解説しているのは、全米を代表するような著名な動物病院の獣医。
• さらに、この状況に権威あるFDA（アメリカ食品医薬品局）が動いていること。
• 現状では、FDAの担当者は「原因は不明だが、調査中」とのこと。
• 獣医学部の研究者は「原因は地道な調査が必要だが、進めなければならない」とコメント。
  
  
  　そこでニュースを見た後、サイトを検索し調べた情報が下記です。

• 米食品医薬品局(FDA)が、リコール ページを公開しています。
• CNNニュース平成19年3月18日の記事によると、「メニュー・フーズ」社のリコール対象は、49銘柄のドッグフード(すでに53銘柄)と41銘柄のキャットフードです。（すでに猫は42銘柄になっています。3月24日現在）

「メニュー・フーズ」社が自社のHPで発表しているリコール対象の猫のペットフードは以下です。
詳細は、「メニュー・フーズ」社サイト内にある「猫のリコールペットフードリスト」からどうぞ。
　

        以下は、参考リンクです。

  必要以上の混乱は避けるべきですが、輸入ペットフードに多くを頼っている日本では、輸入代理店などの迅速な対応は言うに及ばず、客観的・科学的な判断のできる獣医師・動物栄養士などを始めとする専門家チームによる早期の解明が望まれます。
　なお、ペットフード輸入代理店や製造メーカーなどの最新情報などを入手された方がいらっしゃいましたら、メールなどで教えていただければ幸いです。

アシュレイ 平成19年3月24日
　

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