’98年2月
インフルエンザHAが流行りましたね
ぼくは元気いっぱい!! |
2月1日 おしっこエリアの移動(^^; ぼくのおしっこエリアが廊下に移動された。今まではリビングの隅に置いてあった。本来おしっこエリアは移動しないのが原則なんだけど、お母さんはあることを企んでいるらしい。それはぼくも人間のトイレでできるようにすること。そんなわけで人間のトイレの近くに移動ってことになったんだ。移動の決心は2つあるらしい。
ネコは「肉食動物」って言われている。にもかかわらず、ぼくは「菜っぱ」が好きだ。お母さんが買い物から帰ってきて、袋をそのままにしておくと「ほうれん草」や「小松菜」などをばりばり食べてしまう。お鍋のときなんか「白菜」を欲しがるぼくだ(^^;。たまに「漬け物」なんかに興味を示すので「塩分だめ!」って叱られる。「京太郎、肉、欲しがってみたら?」「皿から落ちたものも丁寧に食べるしな」「淡泊な子(^^;」「近くに延暦寺あるし出家するか?(^^;」これは変化球のジョークだ。
洗面台の横はぼくの監督エリアだ。お座りしてお母さんの歯磨きを監督するのが日課なんだ。特に歯ブラシが好きで、「ねーねー」と歯ブラシを見ようとする。今日は立てかけてあった歯ブラシを含んでしまって「これっ!」と叱られた。水がシャワーになって落ちる。もう、この音がたまらなく好き。片手を「ほいほい」しながら水をつけその後、なめなめする。ぼくはお水が大好きだ。だからネコにありがちなおしっこの病気はぼくには無縁かもしれない。さて、蛇口のお水が湯気を立て始めた。そうなるとぼくは手を出さない。「へぇ、気づかなかった」お母さんは、ぼくのこの賢さにやっと気づいたようだ。
今日はお父さんとお母さんが時間差で外出した。ぼくはひとりでお留守番だった。誰もいない夜、ごぞごぞと裏の入り口から誰かが入ってきた。「だれ?そういう、イレギュラーなことする人は!」ぼくは物陰から隠れながらじっと覗いていた。「京太郎、ただいま」男の人の声だ。「ちがう!お父さんじゃない。だって髪の毛がすごく短い!」ぼくはこたつに突進して隠れた。いつもみんなが帰ってくるときには熱烈歓迎のぼくだけど、こんなおじさん知らない(^^;。「京太郎(^^;お父さんなんだけど」まだおじさんはそんなこと言って、いやがるぼくにスリスリする。「キスしてごらん?」ぼくは目をそらせながら決してべろべろしない。おじさんは、「変やなぁ、ふつう臭いでわかるのとちがうか」などと考えていたかどうかは知らないが、ついにあきらめてキッチンでコーヒーをたてはじめた。ぼくはこたつの中からじっと息を殺して見ていた。緊張は当然お母さんが帰ってくるまで解けなかった。ますますぼくは変なやつってことになった(^^;。
最近特にだけど、幼少期とは違った行動をするようになった生後5ヶ月のぼく。特に水を飲む際にはしつこいくらいに、カキカキした後、水を飲む。洗面台のシンクに入り込んで、やっぱりカキカキをする。もともとご飯の前には申し訳程度にしていたけれど、特にそれが顕著になったよ。
ぼくの舌はずいぶん長くなった。特にお鼻を嘗めて濡らす。石鹸できれいに洗ったお母さんの手の臭いをかいだ後、早速濡れたお鼻をくっつけて臭いを付ける。「冬だから乾燥のために濡らしているのか、マーキングが顕著になったのか?」お母さんはぼくの最近の行動に「成長」のニオイを感じている。
ぼくにとって一番苦手なのは、ひとりにされること。ふつうネコは人間が思っているほど、寂しがっていない、留守番の間は睡眠の時間、ということらしいけど、ぼくの場合はどうやらちょっと違う。というのは、まずひとりにされると、ご飯に口をつけない(^^;これはかなりお母さんも困っている。人がいるときには、お皿に盛って時間がたったものでも食べてしまうのに。その上、ひとりだと熟睡も出来ないようで、みんなが帰宅した後、いつまででも寝てしまう。もっとも誰かが家にいてくれたら安心できるようにはなった。
ご近所の「ピエトロ姉さん」が最近変な鳴き声をする。特にぼくの家のお庭が、一種独特なニオイに包まれている。お母さんは、「京太郎が早熟になってしまう」と心配中。ぼくは、全然気にしないで、暖かい窓辺でお昼寝。「幼稚園児にプレイボーイみせてもな……」との見解もある。ともかくぼくはどこ吹く風なのだ。
ぼくがおしっこをしているのを、お父さんが観察したら、次のような行動をとったんだそうだ。まず、砂を掻いて穴を掘る。そこにお尻をおいて位置の具合が悪いと、にじにじして位置を確定。その後、ぶるっと震えておしっこ(^^;。その後が問題。そろそろトレイが小さくなってしまったのか、顔をトレイに押しつけながらぐるっと一回転。そして砂を積む。ぐるっと一回転しているときに、シャベルにも頭がついてしまう。「きっと、これが臭さを倍増しているのかも。さらにトレイの周りについた粉を毛で拭いているようなもの」お父さんは得意気に報告していた。
最近ぼくは変な癖がついてしまった。寝室に入った後、「ごぁ〜ん!」って叫び、「出せ、出せ」って要求するのだ。知らんぷりされると「おら、おら…」と扉をガリガリする。そして、ドライフードをがつがつ食べて、うんちエリアに飛び込む。はっきり言ってお父さんは閉口ぎみ(^^;。なんとかしなきゃ。
最近、ピエトロねぇさんは、ぼくの家をねらい打ちしてやってくる。お父さんは「小学生でも若い女の先生を好きにもなるもんな」なんて言っていうもんだから、お母さんに、「冗談はやめて」と嫌がられている。
お母さんが「おかぁ〜ん(悪寒)」で寝込んでしまった。インフルエンザHAだっ!ぼくは寝室から締め出しだ。
そんなわけで、ぼくは最近お母さんに甘え甘えをさせてもらえない。
ピエトロねぇさんが、夜、鳴きながら徘徊するのは前にも書いたけど、夕べはひどかった。単調に鳴くだけじゃなくって、抑揚をつけて「お酒は温めのほうがいいぃ」みたいな複雑なおしゃべりをしながら、ぼくの寝室のすぐ横を通っていくんだ。こはっ!
お母さんがぼくの背中の汚れを取ろうとしたので、ぼくはガブッと噛みついてしまった。そしたら、すごく叱られた。で、いじいじになってしまった。お尻を向けて寝るぼくをみて、お母さんは「意地っ張りやなぁ」って言っていた。
電子音のような鳴き声がした。外はとっても春めいて、近所のネコちゃんたちがぼくん家の庭に散歩に来る。声の主は、生後3ヶ月から4ヶ月のエジプシャンマウ風の子。電子音に近いからお母さんが勝手に「電ちゃん」と命名していた。ぼくは早速電ちゃんとガラス越しの対面。でも電ちゃんは、近所の芝刈り機の音に驚いて逃げてしまった。ふられてしまった。ううっ。
最近、ぼくはよく食べる。キトンフードを70gが平均値なんだけど、75以上食べてしまう。特に夕方から夜の消費がすごい。0時近くなってから請求したりする。だから、最近は朝方になるように少しずつ量がシフトされている。
ぼくは肉食動物のはずなんだけど、イチゴやバナナを食べているお父さんたちを見るとついついほしくなってしまう。しかも食いさしが好きなんだ(^^;。イチゴだけを切ってお皿に盛られると食べないんだ。要するに、「一緒」が好きってことかな。
重いぞ、重いぞ、といわれ、体重計に乗ったぼくは4kgでした。お顔もしっかりしてきましたっ。
夜中に寝室に入ってから「出して!出して!」を連発するぼくは、ずっとみんなを困らせていた。お母さんは、寒いのにすべての部屋の扉を少しづつ開けて、出入自由にしてくれた。「食べるなら食べ!」「するならし!」とうわけだ。それが功を奏したのか、ぼくは静かに夜を迎えた。
ぼくはついに屋根に登ってしまった。掃除のため、網戸なしの窓が開いていた。ほんの一瞬のすきにぼくは1階の屋根に降りてしまったのだ。お母さんは、心底肝を冷やしたらしい。ぼくが降りたところだったので、お母さんは手段を選ばず、しっぽを握って離さなかった。それに耐えきれず、すごすご抱きかかえられるぼく。お母さんは大反省をしていた。ぼくの命を守ることはぼくの好奇心を制御することだ。細心の注意をしなくては、と肝に銘じるお母さんであった。
ぼくが大あくびをしていたら、お母さんが突然ぼくの顎を開いて「キバだ!!」と叫んだ。下顎の前歯は相変わらずきれいに小さくそろっている。キバといわれた歯は、両サイドにあるもの。ずいぶん大きくなったらしい。ただ、お母さんは、「そろそろ、乳歯が生え代わる頃らしいんだけど」などと、ネコのタイムスケジュールを眺めながら言っていた。
家族が一気に長時間いなくなると、ぼくは不安になってしまうのか、いつものお昼寝タイムがとれない。みんなが帰ってくると活動時間にもかかわらず、どっと眠ってしまう。「ちょっと、私のセーターおしっこ臭くない?(^^;」お母さんが怪訝そうに聞いていた。ぼくのために外にたたんで置いてくれていたセーター。寂しがり屋のネコちゃんは、自分のニオイを付けて飼い主と自分を同化させることによって、ひとりの不安と寂しさを、紛らわすことがあるんだそうだ。お母さんは「おぉ!」と驚いていた。「すごいねぇ」お母さんはなぜか感動していた。
ぼくの食事は最近回数をばっちり決められるようになった。以前は成長期だからといって食べたいときに食べられるだけお皿に盛ってくれていた。しかし、ぼくは実際のところ家族が食卓につかなければ、出されてもあまり食べない。だから暖かくなる前に回数を決められたっていうわけ。「こいつ、ほんとは自分だけ食卓じゃないのを不本意と思ってるんじゃないか?」とお父さん。確かに、家族が団らんを囲んでいるのを監督してから、ぼくの食事ははじまるのだった。
お父さんが風邪ぎみだ。いつもだったら、お母さんにまとわりつくぼくなのだけど、ずっとお父さんの近くに侍っていた。「動物ってすごいな。察知するんかな。近くに彼がいると眠りが深くなって癒される。ヒーリング猫や!」とお父さん。「親ばか(^^;」とお母さん。でも、ぼくは実は最近「念力ネコ」といわれているのだっ!
お母さんが、家の門を開けた途端、「電ちゃん(近所の猫ちゃん)」が走って逃げた。大急ぎで電ちゃんは逃げていった。ぼくは実はリビングのブラインド越しに電ちゃんを見ていたので、わーわー鳴いてしまった。しばらくず〜っと、外を見ていた。かなしい。
また電ちゃんがぼくの家の芝生で昼寝をしていた。お母さんが後ろからぼくを観察しているのもなんのその。ぼくはまたブラインド越しにじっと電ちゃんを伺う。電ちゃんは案外、飽き性のようだ。ふらっとまた消えた。「京太郎、鳴くよ、きっと」そう、ぼくは案の定、立ち去られた後に、情けない声をあげた。そして相変わらず、佇む。「居る間に、声、かけんかいっ」とガラの悪いセリフがうつろに響く。あぁ。
ぼくは宅急便のお兄さんが好きだ。なぜなら玄関の扉を開放するのでぼくも飛び出やすいからだ(^^)。しかも、荷物には大抵「ひも」がついていて、ぼくに進呈される。ぼくは「ひも」系「ガサガサ」系のものが大好きだ。夜眠くないときには、ひもをズリズリ引っ張ってそれとなく家族の顔近くに持っていく。もしくは、すでに真っ黒になったガサガサ靴下(靴下にビニールをいれたもの)を、くわえて遊びの相手をしてくれるのを待っている。そうしてぼくは遊んでもらって満足するのだった。 |
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