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’97年12月
初めての”しゃんぷ〜”

97年12月・お膝の上で寝ようと思ったのに(^^;
ノンキな日々が続いています。んでもって、いよいよ楽しいシャンプーの初・体験。それほど怖くはなかったけど、お母さんの言うように「身も心もリフレッシュ」できたかどーか、ボク、とっても疑問です。
<<NOV. JAN.>>

12月1日  ナイスバディ〜な誘惑!?

 夕べ、お布団の上で暴れまくったので、お父さんに叱られてちょっとの間寝室から追い出されてしまった。その後は従順なぼくだった。しかし今日の午前中も暴れて叱られた。ダ ッシュをかけてソファーの間に飛び込んだり、いつもはあがらない机の上に傍若無人にのぼったりしたから。あんまり暴れたから疲れてしまい眠ってしまった。お母さんは「大きなはつかねずみのようだ」とあきれている。目覚めたら廊下は寒いという理由でリビングとダイニングに閉じ込められてしまったことに気付いた。お部屋のそとではお母さんが掃除機でお掃除をしている。いつもだったらぼくもいっしょについて回るのに今日は締め出しだ。なかなか迎えにきてくれない。やっと入ってきてくれたので、ぐるぐる回りを回っておしゃべりになってしまった。べろべろキスもしにいったし。夕べより更に従順なぼくだ。
 お母さんの気がかりの一つにご近所のネコちゃん達のことがある。昨日の早朝ぼくがごはんを食べているとき二匹と思われるトンデモナイ声が聞こえたことと、今日ぼくんちのポストの 上にのってブラインドのこちら側のお母さんとぼくを見咎めたらしいことである。それは「きじとら」だったそうだ。
 ぼくが小田家にくる以前には「ピエトロ」という5〜6ヶ月の女の子(お母さんが勝手につけた源氏名)が、よくスリスリしにきて、毎晩何時間かお母さんのお膝で寝ていったそうだが、そのコではなかったらしい。ぼくが来ると決まった時からお母さんは、気が狂ったように拭き掃除をし、半屋外飼いのピエトロを抱かないようしたらしい。これは各種ネコ雑誌やネコ本を読みまくった知識らしく、お母さんがお出かけで鍵をかけるとりんりん音をたててお見送りにきていたピエトロが「にゃ〜ん」と切なく背中に向かって鳴くのを、彼女は涙をのんで去ったらしい。というわけで、話はもどるけど、お母さんはその初対面のきじとらに見られないようにぼくの頭を押しのけてさっそくブラインドを閉めに行った。ぼくは「箱入り」だから、お掃除で窓を開ける時には、お母さんは「クンクン」臭いを嗅いでいる。先日、おしっこくさかったんだって。「マーキング」なんだそうだ。


12月2日  エステな生活(^^;ゞ

 今日は長い間ひとりでお留守番をした。冬の寒波によって滋賀県は雪が降った。とっても寒く、ひとりは慣れないので、ぼくは寝室でくるまっていた。しかもお母さんのにおいのするところで。お父さんはそんなぼくのことを「世渡り上手」といっている。 最近ぼくの首周りはふさふさしてきたよ。真っ白の「ラグドール・マッフ」だ。ますますお尻のあたりがたくましくもなっている。おもちゃや紐が大好きで、狙って飛び掛かるとき、お尻を「くっくっ」と振るのが癖だ。そんな遊びや大暴れをするのでぼくのおひげは、折れ折れになってしまった。「これじゃあショーキャットにはなれない(^^;」とお母さんは嘆いている。けれど寒さにもめげず元気なぼくは「健康第一」と誉められ、たっぷり愛されている。
 前足のお爪をさやに出し入れするのって子供のぼくには難しいんだって。お父さんにもお母さんにもなついているんだけど、ぼく、お爪の加減が分からなかったんだ。そんなわけで、ぼくが半睡で目を開けている時、「そろ〜り、そろ〜り」ってお母さんが、自分の手をぼくの手に乗っけて何度も何度も繰り返した。そして今度はぼくの前足に手を添わせてまた「そろ〜り、そろ〜り」って感じで繰り返すんだ。ぼくは半分寝ているからなされるがままさ。お母さんは「たんすにゴン」の「耳元学習」をしてたの。その成果かな、キスする時にもお母さんには前足をそっと添えてできるようになったよ。


12月3日  ますます快調、イタズラ大行進

 朝から雪だ。夕べリビングにこたつを出してもらったので、午前中の運動を怠ってしまった。ずっとこたつで寝てしまう。11月30日には1.8kgだったのが1.9kgになっていた。おなかのあたりはぽたぽただ。最近はジャンプ力がついて、階段の上り下りも、ソファーの背もたれを歩くのも得意。天井の紐にじゃれたり、スタンドの房で遊ぶのも好きだ。天井の電気の紐は自分だけでは届かないので、見上げながらお父さんに向かって「みゃー」って元気に請求するんだ。お父さんが胸を大きく広げてくれるので、そこに飛び乗った後、肩車してもらうんだよ。もちろんぼくは運動もするけどよく寝るし、いったんお膝などで寝ると身体かダラダラに伸びてしまう。そんなぼくのことをお父さんは「ゼンマ(全身麻酔)状態やな」といって笑う。
 夕飯のお鍋が気になってわーわー言ったらお魚とお肉をもらった。満足。けど食卓にあがって電気コンロに手を振れようとした。熱くてすぐ引っ込めた。その後は手を出さなかった。「いい経験です」とお母さんはつれない。更にキッチンにジャンプしようとしたら上にティーカップがあって割れちゃった。ぼくはびっくりしてリビングにすっ飛んでいったよ。キッチンにあがろうとするのは、お母さんがいる時だけで、誰もいない時にはあがろうとはしないんだけど……。その後はおとなしくしてる。だってそのカップはおととしお父さんがお母さんのお誕生祝いにプレゼントしたペアカップの一つだったんだ。叱られはしたけど「怪我がなくってよかった」っていわれたよ。


12月4日  お風呂に初めて侵入したぞ

 今日はぼくが生まれてちょうど三ヶ月だ。人間で言うと五歳だ。小田家にきた時は約二ヵ月半だったから四歳っていわれていた。どんどんいろんなことを学習しているよ。今日は車でお出かけをした。最初は興奮していたけれど、帰りは落着いた。でも、帰ってくるなり爆睡さ。
 お風呂にもはいったよ。といってもシャンプーしたわけじゃない。どうやら、お風呂場に慣らそうとお母さんたちは考えているらしい。お風呂のふたが暖かいのでそこに飛び乗ってしばらく遊んでいたよ。「足の裏は毛が長くはえ始めているから濡れたところも歩いてくれるといいんだけど、タイルが冷たいのかな」ってお母さんはいっている。


12月5日  足の踏み場もあるほどに、仲良し?

 今日の朝はいつものように早起きしてみんなを起こしたりはしなかったよ。昨日の遠出が疲れたのかな。みんなを起こすっていってもバタバタしたりするんじゃないんだ。お 父さんやお母さんが寝ている時には、そっと歩いて触れないように歩くんだ。だから「お利口ね」と誉められる。でも二人がお仕事で集中していたりテレビをみてぼくを見ていてくれないと、わざわざ近くに銀紙のおもちゃなどを運んで遊ぶんだ。すっすってお父さん達の脚に触れるようにね。それでもお父さんはぼくと目を合わせないようにしていたので、わざわざ足を踏んで前を通ったよ。「こいつ、考えてる」っていってた。


12月6日  初めての、お医者さん

 生後2回目の三種混合ワクチンを打ったよ。三種類の内容は、猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症。今話題の猫白血病ウイルス感染症のワクチンは一年ほど前に日本で認可がおりたトコロらしいよ。でもそれは打たなかった。二回打つんだそうだけど、特に二回目の副作用はきつい場合もあるんだって。ネコちゃんによっては、泡をふいたり、グッタリしてしまうんだそうで、完全室内飼いということなら、負担をかけないほうがいいっていう判断らしい。今日打ったオーソドックスなワクチンでさえ、ぼくの動きはのろくなってしまった。グーグーだよ。けどこれで、寒い冬の風邪ひきは大丈夫だっ。ワクチンって接種後8日〜20日で効果がでてくるそうだよ。
 診察台に上った直後はしり込みしてたけど、優しい先生だったから、帰るころには先生の顔を見上げておとなしくしてたよ。先生は成猫のオスのラグドールを見たことがあるらしくて12kgだったそうだよ。すごいね。ちょっとした「豹」みたいで落着いたいいコだったって。小さい猫が太りすぎで大きくなったわけじゃなくって骨格がもともと大きいから貫禄有るらしい。ぼくもそんなネコになりたいな。(というのはお母さんの代弁)お母さんはぼくが跳躍力があってわんぱくなので、「ストレスじゃないですか?」って心配して聞いていた。けど、 「仔猫の場合はどのネコも、飛び掛かる姿勢をしたり、噛んでじゃれたりする」んだそうだと聞いてホッとしていたよ。
 体重は1.9kgで、体温は38.7度。仔猫の場合の平温は、38〜39度だから健康だね。検便もオーケーさ。


12月7日  愛は通じるものだと信じたい(^^)

 ぼくは最近お母さんを少し困らせている。というのはぼく自身が「ネコ」だと言う自覚が無く、人間だと思っているらしいということだ。特にお母さんが視界からきえるとわーわー言って鳴くか、固まってしまう。お母さんがぼくの目を見ないでパソコンとか使っているとぼくはちょこちょこ手を出して邪魔をする。それでもぼくのことをかまってくれないと最後の手段でノートブックの上に「ガン」と座り込んでしまう。そんなわけで12月7日はすっかり消えてしまった。お母さんは爆笑してぼくを抱き上げてくれた。その後はお母さんの左腕を前足で抱え込んでお膝の上で寝てしまった。そんなわけで、お母さんはしばらく文章を右手だけで打っていたらしい。
 もう一つに食事のことがある。ぼくは「カラカラカラ」とドライフードを出されても、いいかげんにしてお母さんのたちの食事を見に行くことだ。「じゃ食べてご覧」と言われても結局ぼくは臭いを嗅ぐだけで結局食べないのに……。「たらの蒸したん」や「鯛の焼いたん」とか「鶏の胸肉をほぐしたん」とかは食べたけど。みんなのお食事のお片づけが済んだら、おもむろにぼくのお皿に戻ったりしてカリカリ食べる。そんなことが繰り返されるのでお母さんはぼくの食事を微妙に早くし「ともかく食べさす」という手段に出た。しかも「テクニカル」や「アイムス」のキトンフードを、変わりばんこに出されても小魚がちょっとかかってないと、あんまり食が進まない。ぼくは「匂い」を嗅いで食事をするのだから、ちょっと前に出たものでも臭いが飛んでるので食欲がでない。これは顕著だ。
 昨日の夕食にはピョンと食卓にあがろうとし、ちょうどお父さんの腕にたまたまかかって横倒しに落ちてしまった。ちょうど払われた感じかな。いつもだったら飛べる程度の高さの台なのに。そのあと、ぼくはいつものようにしつこく「食べたい食べたい」って膝には乗らないで、すーっとリビングに消えていった。しばらく静かにしていた。お父さん達が覗きにきた時ぼくは小田家にきた時に入っていた「キャリーケース」の中に入るため扉を開けようとしていた。お父さんはすぐにぼくを抱き上げお母さんは涙ぐんでいた。 お父さん達の口癖は「ネコにこんなに表情があるなんて知らなかった」ってことだ。


12月8日  湿度対策なラグドール

 ワクチンをうって二日たつけど、動きがちょっとのろい。寝ている時、鼻息をたてたりするらしい。ちょうど、人間が風邪をひきかけて、お鼻での呼吸がスムーズじゃないときみたいらしいよ。しかもぼくは自分の前足をお鼻にくっつけてねていたので、お母さんは「マスクのようにして乾燥を防いでいるのかも」といって、またクナイプの入浴剤を熱々のお湯で溶いてお部屋にもってきてくれた。そのかいあってかどうかわからないけど、ぼくの鼻息はスムーズになったよ。でもそれでも安心できないお母さんは聴診器を持ち出してぼくの胸の音を聞いていた。「きれいですね」って。一体何がだよっ。


12月9日  窓ガラス越しに通じるもの

 昨日は一日うんちがでなかったので、今朝はてんこ盛だった。お母さんがお出かけの時ぼくは窓の内側からお母さんをみつけ二足歩行をしてお母さんを追った。お母さんに言わせると「なんで なんで」って真ん丸の目をしていたらしい。お父さんが帰ってきた時、ぼくは二人が作ってくれたカドラーの中でぐったりと寝ていた。お食事も出してあったのに食べなかった。そしてなかなかぼくは目覚めなかった。お父さんに言わせると「そーとー鳴いて疲れたんやろ」ってことだ。ぼくはホントにどうしてこんなにさみしがりやなのかな。お母さんが、座っている横に体を添わせてお昼寝したり、手をついているところへ行って手に頭を置いて寝たりするんだ。


12月10日 ハードル代わりのクイックルワイパー 

 ぼくの最近のスケジュールは、午前と午後で対照的だ。御飯は3〜4回。うんちは朝御飯の後、と大体定着したのはいい傾向だ。午前が活動的なのに対して、午後はお昼寝タ イム。寝ぼけてる途中にちょっと動くって感じかな。そろそろ寒くもなってきたし、どうやら「こたつ」ってのが気持ちいいってことにも気がついた。午前中はお母さんが掃除機をかけ、こたつの布団を上に捲り上げてしまうから、広く遊べるよ。クイックルワイパーは遊び相手だけど、コロコロはこたつ布団のうえでバリバリいうからまだ慣れていない。お母さんはお髭がひつくからって、近寄らせてくれない。今日はブラインドを全部引き上げてくれたので、しばらくお庭をみていた。

12月11日  家族の一員になると言うこと

 うんちの一回の量が多くなった。今日は特に寒かったので、午前中日だまりの中でお昼寝をした。最近おちんちんをよくなめる。おしっこの出はいいんだけど。おちんちんの下にはぷっくりと小さい風船が2個ついている。お尻からおちんちんまでしっぽの色といっしょだ。お母さんは、「お釈迦様が蓮の花の風船の上に座っていらっしゃるみたいだ」と、目を細めていた。来た頃に比べると随分ぼくも大人になったもんだ。後ろ足の裏側にもはっきりとした模様が出てきたよ。
 体だけじゃなくって、精神的にも自立の道を歩み始めているよ。というのは、食事の時ぼくはいつも人間の食べ物に好奇心を示し、欲しそうにお膝にのったりしていたけれど、最近はぼくと人間の食べ物は別なんだということがわかってきた。お母さんがひとりでお食事して、ぼくもお食事して…そういう時はのぞかない。覗く時は、お母さんとお父さんが団欒しているときだ。ぼくも参加したいだけで、手を出すことはほとんどなくなったよ。 団欒に参加したいってこと自体、別種とは認識していないってことか(^^;でも二人ともぼくをちゃんと家族として扱ってくれている。


12月12日  成長したぞ

 ぼくを撮った写真ができてきた。来た当初はとても小さくってホントに赤ちゃんだ。最近はお尻の当たりがたくましくなったよ。しっぽの付け根も太くなって、ばっさ、ばっさって揺らす日も真近かだね。今日 撮った一枚がお母さんのお気に入りだ。 体調も順調でよくお昼寝をする。午前中は運動タイムだけど、お昼から冷え込みが激しいのか、こたつの中にはいってしまう。暗くて寝るには好都合だ。うんちは朝にいつも出るようになったよ。


12月13日  初めてのシャンプー

 シャンプーをしたよ。脱衣室が締め切られてしまったので「いつもとちがうなぁ」って不審に思っていたんだな。お父さんとお母さんが先にお風呂に入って、ぼくは洗い場にいた。しばらくクンクンそこらの臭いをかいで、蓋にのっかるのは慣れたもんだから、お湯をすくってもらってぺろぺろしてたよ。ご機嫌だよ。ところが突然湯船に入れられたんだ。信頼関係はコッパ微塵だよ(^^;「にやぁーー」って思いっきり叫んだ。そしたら案外素直に出してくれた。すると首に円を書くように、にゅるにゅるしたものがついた。お母さんが、しゃきしゃきと体をマッサージしてくれるんだけど、ぼくはすでに入り口にしがみ付いていた。後は何がなんだか分からないよ。でも鳴いたのは湯船に入れられた最初と最後の二回だけだった。「案外、おとなしかったね」と二人はいっている。ぼくはバスタオルにくるまれてお母さんに運び出された。電気ストーブの前でタオルドライだ。何故ってドライヤーを掛けると 逃げてしまうし、キャリーケースの中でドライヤーを受けると、がしがし出ようとし、目が釣りあがるからだ。「出してやれ」とお父さんが言ってくれた。ぼくは狂ったようにグルーミングをしまくった。二人はぼくの邪魔をしないように、脚の付け根や首周りを拭いてくれた。その間中ぼくは グルグルいっていた。大体落着いた頃、ぼくはお母さんのお膝にしがみ付いて丸くなってうとうとしてしまった。「こわかったんやろか」「膝からおりはらへん」「すがったはる」と グルグル言っているぼくの真意をはかりかね、優しくしてくれた。きれいに乾いた後は、櫛でのグルーミングに素直に従った。「信頼関係は深まった」とお母さんは言っている。


12月14日  ”取ってこい”で驀進中

 体重が2.2kgになったよ。随分でっかくなったもんだ。けど(^^;ぼく、貧弱にみえてしまうんだ。なにがって、昨日のシャンプーのおかげで毛が寝てしまって……。お尻の辺りの毛がふいていたはずだったのに、後足の筋肉がそのままみえるんだ。ううっ。お母さんは、シャンプーのせいか、乾かす時ドライヤーが使えなかったことか、タオルドライがきつかったのか、と考えている。首周りから顔はシャンプー剤をつけていなかったせいか、ふさふさしている。お母さんはリンスインシャンプーは、二度と使わない、と決心している。やはり腕のいいトリマー さんを見ないといけない、ともいっている。お母さんの口癖は「何事もプロ」って言葉で、近くにプロが見つからなかったことが災いしたらしい。とはいえ、シャンプーのおかげでぼくは後足で首の周りをかかなくなったし、頻繁なグルーミングがなくなったし、さらに噛みながらすることが少なくなった。
 ぼくね、最近「とってこい」が出来るようになったんだ。お気に入りのおもちゃはお母さんの手作りで、お母さんのダメになった靴下にビニール袋をいれてガサガサさせたものなんだ。でもお父さんが「とってこい」してもぼくは 取ってこないのだっ。


12月15日  オトナ顔に近づくボク

 猫の病気は特に猫からの感染が多いらしいけれど、人間が持ち込むことも有るんだって。たとえば、靴に感染した猫の糞尿を付けて帰宅することも有って、こうなると不運としかいいようがないんだんだって。お医者さんがそう言うんだから。せめてそんなことが少しでもないようにと、玄関をダンボールでバリアーして、ぼくがタイルの上に降りないようにされた。にもかかわらず、ぼくは降りた。朝から、キッチンに乗りたがって、叱られていた上、あんまり言うことを聞かないからっていうんでキャリーケースの中に入れられて反省を促されていたんだけど、出された途端、 お母さんのごみ捨ての最中をみはからって、したい放題のことをしたんだ。お母さんは「ダメ!でしょ」などといってぼくを抱き上げ洗面台に直行し、ぼくの脚を洗った。ふきふきもしてくれた。その間中ぼくはごろごろ言いっぱなしで、まったく怒られている自覚が無かった。
 二階のお母さんの書斎に連れていってもらってしばらくうろうろしていたんだけど、ちっともぼくのことを相手にしてくれないので目の前に座り込んでしまった。その後、お膝に乗っけてもらっていたんだけど「にやぁ〜」って落着かない。 次にお母さんは一階に降りてお水を飲ませてくれた。そしてこたつをつけてくれたら落着いた。要求してみるもんだな。そんなわけで、お母さんは書斎から撤退し、結局仕事道具をこたつ付近に持ってくるはめになった。
 ぼくのお鼻が白っぽくなったよ。まだ赤ちゃんの頃には、ほこほこのピンク色だったけど、最近は白っぽくなってきた。肉球も同様だよ。


12月16日  ゼッタイ、お母さんっ子がいいっ

 ぼくは今日4回も脚を洗面台で洗われた(^^;それは玄関のタイルに降りて下駄箱の下を探索したからだ。お母さんがリビングから去り、二階の書斎に入ってしまったため 、ぼくは、かねがね興味のあった玄関に降りたのだ。お母さんは、忙しいにもか関わらず、最後の手段に出た。それはタイル全部をダンボールで敷詰めるということだ。下駄箱の下は靴箱をおき、ぼくの好奇心をガードした。そんなわけでウチでは、お父さんもお母さんも玄関に入るなり座敷にはいるようなもんで、靴をもってはいる按配となった。「靴箱の中も整理できてよかった」とお母さんは結構さばさばしたもんだ。但し、そんな 予定外の仕事をしたおかげでお母さんのスケジュールは、乱れ、結局ぼくはまたリビングに取り残される結果となった。だって書斎は遊んでくれないからぼくはすごすご立ち去るのみなんだ。立ち去ってもひとりじゃ安心して眠ることも出来ない。「お母さん子になってしまったなぁ」とお父さん。お父さんにはアイソしか振りまかないぼくは、声の聞こえる範囲にお母さんがいないと、深く眠れないんだ。そんなわけでいつも食べる夕御飯もすっ飛んでしまうくらい、クタクタになって寝てしまった。ぼくはどうしてこんなに甘えん坊なんだろう。


12月17日  靴下フェチじゃないけれど…

 最近ぼくは「とってこい」がうまくなった。特にお母さんの「ビニールいり靴下」が大好きだ。他には飴の包みをかさかさされるのがたまらなく好きだ。 たまにぼくは口をぼんやり開けていることが多い。 ネコの草を食べたよ。夜食べたらすぐうんちがでた(^^;今日は朝もでたから。びっくり。


12月18日  実は高度な知能の持ち主!?

 夜寝る時、お母さんが寝室にぼくのカドラーを持ち込んだ。ぼくは不吉な予感がして、わーわーいった。夕べ、お母さんの枕の上でだらぁ〜と横になっていたので、どうやらお母さんは枕を取られて寝にくかったらしい。そんなわけで、お布団に上がらせてもらえなくなったようだ。カドラーはオイルヒーターの前にしつらえられた。ぼくは、恨めしそうにお母さんを見上げ、オイルヒーターの周りを点検し出した。暖かさに弱いぼくの虚をつかれ、ついついカドラーでまるくなるぼく(^^;でも、ぜんぜんリラックスしてない(^^;箱座りして、いつものだらぁ〜じゃない。いつもだったらお布団の上でぽんぽん飛び跳ねる真似をしてしかられるのに今日はしない。そしてしばらくした……。ぼくは結局そぉっとお母さんの枕の横に滑り込んだ。お母さんは何も言わない。こはいっ(^^;しばらくして「京太郎」とよばれた。よかった(^^;呼ばれたっ。そしてぼくはすっかりリラックスしていつものごとくだら〜とした。そんなわけでぼくは「ナイーブですごいやつ」っていわれている。ふっふっ、実はぼくは知って知らんぷりしているのかもっ。「食べさせてもらって 、寝て、」をしてるかもよ?


12月19日  やっぱ、お母さんっ子

 ぼくは完全に「お母さん子」になっている。今では「ぺろぺろ」はお母さんにしかしない。お父さんに対してはお愛想程度だ。そんなわけで、ますますお父さんはぼくに対して淡白だ(^^;お父さんのいない時にはお父さんのカーデガンに丸まってお休みしているのに……。でも、ぼくは要領が悪いから、お父さんが無人の家に帰った来た時にかぎって、お母さんのセーターの上で寝ていたりする(^^;ひとりでのお留守番のために、お母さんがソファーの上にたたんで置いてくれたんだ。もちろん同時にお父さんのもね、これは隣のソファー。やばいよな(^^;


12月20日  

お母さんはとても忙しいようだ。

12月21日  

お母さんは、ずいぶん忙しいようだ。


12月21日  

お母さんは、ずいぶん忙しいようだ。


12月22日  

お母さんはまだまだ忙しいようだ。


12月23日  

お母さんは、むちゃくちゃ忙しいようだ。


12月24日  ボクの運動能力に限界はない、あはははっ

 しばらく、お母さんの留守が続いたので、ぼくはお父さんと近しい関係になった。やっぱ、遊んでくれる人は好きだ。お父さんの肩にジャンプして電灯の紐でじゃれるんだ。
 健康状態も良好だ。一日に二回もうんちをすることもある。最近は量も増えたよ。食事も、カップ8分目だったのが、ほとんど1杯近く食べるようになった。太るかな。食べる代わりに運動量も多い。ダッシュしたりジャンプしたり。今、お父さんたちを悩ませているのは、二階の手すりに登ることだ。二階まで吹き抜けになっているところだから、もし落っこちたら、負傷するかもしれない。跳躍力がものすごくあるぼくだ。お母さんは「君、アメ・ショーちがう?(^^;」っていってる。
 二個目のカドラーも作ってもらった。周りが低めだから顎置きになるよ。


12月25日  

お母さんは、やっぱり忙しいようだ。


12月26日  

お母さんは、ゲロゲロ忙しいようだ。


12月27日  

お母さんは、ウルトラ忙しいようだ。


12月28日  家族の食卓

 最近のぼくの癖は、お父さんとお母さんが「いただきます」って食卓にそろった途端、おしっこエリアに飛び込みうんちをすることだ。それも決まって二人がそろったときで、お食事の用意の時にうろうろしているのに、絶対入らないんだ。「一体、どんな意味があるんだ」ってお父さんとお母さんは、頭を抱えている。
 ほかには、ぼくの食事の仕方にはパターンができている。どういうのかというと、まず、ドライフードを食卓の近くでまず食べる。そのあと、お母さんのとなりのイスに飛び乗って食卓にあがる(^^;お母さんたちの食べ物を食べることはないけれど、じっと定位置に、お座りしてぼくはコーヒーカップにくまれた水を飲む。つまり食卓を囲むって寸法だ。ぼくは、人間の食卓に並んでいるものには好奇心はあるけど結局食べられないから、お水を飲むことによって団らんを楽しむことになるのさ。「変なやつ(^^)」っていわれているぼくだ。


12月29日  お部屋の大移動

 今日は二階でお父さんとお母さんの書斎を一室にする引っ越しがあった。将来ぼくが大人になったときの猫部屋を確保するためだ。ぼくはまだ子供だけど、体もどんどん大人に近づいてきているし、顔つきもしっかりしてきた。背中もチョコレートカラーがでてきたし、一方これは汚れじゃないか?とも言われている。
 それぞれがパソコンの設置に集中しているとき、「あれ?京太郎は?」とお父さん。それまでじゃれじゃれしていたぼくがいない(^^;。「きょ〜たろぉ〜」「きょ〜たろぉ〜」って二人は家中を探索。 お外にでられないように網戸にしてある。どこからも外にはいけない。「ブラインドの紐で首をつってるのかも」「洗濯機の裏側に落ちて失神してるのかも」と二人は悪い方、悪い方へ想像してしまう。そんなときぼくは、のそのそ二階から降りてきた。 「動きがのろいぞ」「寝てたんじゃない?」そう口々に勝手なことをいう二人。書斎に戻って当然のように机の下のイスに潜り込むぼくをみて納得したらしい。そう、ぼくはずっとお父さんたちとここにいていつのまにか寝ちゃったのさっ。


12月30日  しゃんぷぅ〜で、うっぷ

 今日は二度目のシャンプーをした。以前は、一緒にお風呂に入ってシャンプーしてもらったので、泣いたのは一回きりだったが、今日はシャンプー洗面台だっので、ぼくだけ(;;。お母さんひとりでぼくを洗った。ぎゃーぎゃーわめいた ので、二階にいたお父さんは、近所の猫ちゃんが喧嘩でもしてるのかと思ったらしい。脱衣室を暖めてもらって拭き吹き。仕上げにはコーンスターチを溶かしたものを塗られ、お母さんの実験台になってしまった。これは「プロ ?」の技らしい。おかげでふぁふぁっ(^^。でもすっごく疲れてしまった。ご褒美に「かまスライス」をもらってご機嫌だったけど(^^;結局、ぼくは一緒のお風呂でないと神経質になるということで今度からのシャンプーは お風呂で、ってことになった。


12月30日  無茶しはるわぁ、ウチのお母さん

 実は昨日は二回シャンプーすることになった。というのは、午前のシャンプーは洗面台だったせいか、シャンプーのお流しが十分でなくって、シャンプー以前よりぼくのグルーミングが多くなったからだ。食欲も減退しお母さんは心配する一方。ぐったりしているのは疲れからじゃなくて、においのせいではないかという結果に達したお父さんは、我が身を徹して(^^;(つまりぼくはお父さんをひっかきまくる)ぼくを入浴させることにした。お父さんが湯船でぼくをキープしながら、お母さんがシャンプーのにおいを洗い落とす。たしかにぼくは鳴いたけど、午前ほどではない。ドライヤーは相変わらず拒否はしたけど、ずっと精神的に安定している。なぜって、乾いた後グルーミングはすっかりなくなったから。しかも残っていたドライフードを全部がつがつ食べてしまったんだ。お母さんは、やっと安心した。二人の結論は「匂いで食事をするといわれるネコだから匂いの強いシャンプーは使わない」ということだ。ただし、これがないんだな。お母さんはかぎまくってこのシャンプーを買ってきたはずだ。洗い流してすら匂いが残っているんだから(^^; 無香料のペット用シャンプーがあればいいのに、っていってる。 ともかく、無茶しはるっ(^^;
 ぼくの体重は2.8kgになったよ。

<<NOV. JAN.>>

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