’97年11月
新しい生活にも少しずつ慣れたよ

97年11月・ごろごろっ寝正月にはちょと早いけど

小田家に到着したのは生まれて2ヶ月半。甘えん坊のボクだけど、みんなから愛されているっ、あははは!
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11月23日 こ・ん・に・ち・ワ

 明夫父さんは貨物受け取りの関係者以外立ち入り禁止エリアでわくわくドキドキだったそうだ。パトカーも巡回してるんだ。空港はグレーゾーンだもんな。
入港手続き

ぼくは、不覚にも「みーみー」鳴いてしまった。でもお父さんとお母さんにあったら、ちょっとほっとして移動中あんまり鳴かなかったよ。お父さんは背が高くてハンサム。ま、一応、合格ラインには達している、と言っておこう。一方、お母さんはホントにス・テ・キ。ぼく好みでとってもチャーミング!(とお父さんも言っている)
 小田家にくる途中、そのお母さんが「ドライフード」を三粒差し入れしてくれて、思わず食べちゃった。ミニカイロもあったかで顎置きにちょうどよかったので「はるか」の中では寝ちゃった。お母さんは美人だけじゃなく、ハートもとても優しいようで(しつこいけどこれもお父さんがぼくにそう言っている)新しい生活も安心できそう。あ、なんだか、トイレの砂が気になって……「かきかき」するんだけど、でない……。
 夕飯は、食べなかった。夜は興奮してなかなか眠れなかったけどお母さんの枕でいっしょに寝たよ。


11月24日  お手製のカドラーが大好き!

 おしっこがいっぱいでたって、ほめられたよ。お父さんがおしっこエリアに「恥ずかしいんやろ」とかなんとかいって箱をかぶせてくれたんだ。どうやらぼくは「自意識」っていうのが強いらしい。でもまだ一度も、うんちが出ないし、お水も飲めないからみんなは心配してる。けどね、ぼくはお父さんとお母さんのお手製のカドラーが、大のお気に入りなんだ。
 ぼくの「毛色」は昨日より濃くなってるそうだよ。朝と昼は缶詰。食が進まない様子ってことで。夜はドライフード。うんちが出ないからって心配したお母さんが「猫用ミルク」を飲ませてくれたけどぺろぺろ程度だよ。お父さんは「水が悪いのは、カルキのせいかもしれない。エビアンしか飲まない子だったらどうする」っていってる。
 鈴の紐も作ってもらったけど気になって取ろうとするといつも「バク転」してしまうんだ。そんなわけで、お母さんがとってくれた。この方が落着くよ。


11月25日  初めてのウンチでニコニコ

 夕べは爆睡さ。朝から快適。おしっこもでたし、うんちも初めてでたよ。朝の缶詰のすぐ後でね。それとね、初めてお風呂のお掃除をのぞきにいったんだ。びちゃびちゃのタイルでも平気さ。二階だって駆け上がれるよ。途中でちょっとふらつくけど。一気に三往復さ。あんまりはしゃぎすぎたのか、お昼からまた爆睡してしまった。お水も普通に飲めた。 ちょっとの間お父さんが二階にあがってしまったので、ぼくはキャリーケースのなかでかたまってしまった。お母さんはお出かけだったしぼくは一人っきり。たった30分でもぼくは緊張してしまったのだ。その後、なかなか硬直がとけず、夜も昨日みたいにはしゃぎながらお布団に自分から入ろうとせず、お母さんが戻ってきても「このヒトどこの人」的態度にでてしまった。でも夜中にはお母さんの頭にぴったりくっついて離れようとしなかった。ぼくは、さみしいんだぁ〜〜〜。ぺろぺろお母さんの髪をグルーミングもしてあげたよ。


11月26日  手乗り文鳥を追い越せ!

 朝からうんちとおしっこがでた。お家の探検が大好きだ。でも、必ずホームポジションからじゃないと動けない。「こっちこっち」って迎えにきてもらえないと動けないんだ。食欲もすごくあるよ。きょうはお父さんの手のひらで寝てしまった。「手乗りラグドール」といってお母さんに自慢していた。


11月27日  ジャンプは、驚異の体力ラグドールへの第一歩

 朝は快便。二階のお母さんの書斎で机にのった。食堂では怒られるのにここでは自由だ。そんなわけで調子にのって、お母さんが作業しているところところへいって鉛筆をがしがししたり、歩くたびパフパフ窪むところで「rrrrrrrr」などとやってしまうので、メンチをきられて睨まれた。そんな時には目をそらすのさ。ぼくはそのまま隣のお父さんの書斎に行った。愛情のバランスを知っているぼくだった。この時は自分で移動できたけど、いつもは「こっちこっち」と声をかけてくれないと動けない。お父さんに言わせるとそんなぼくは「自分から動くことは不本意なやつなんだそうで、行って拒絶されたら深く傷つく」んだそうだ。
 23日に小田家にきたときには肉球が「ぷよぷよ」だったけど、最近はジャンプもするしコーナーで「がしがし」もするから、「指紋?」ができ始めているらしい。表面が硬くなり始め、しわもできてきてるんだ。
 芸猫の道も歩んでいる。というのはお母さんが高いところを叩いて「ジャンプ・ジャンプ」といったら、ちゃんと成功したからだ。そのあと自分だけでは二階にいけなかったのに、お母さんを追っかけて二階へ行けた。「運動能力ついてきているのがうれしいんじゃないか」とお父さんがいっている。ぼくはどうやら「京太郎」と呼ばれているらしい。呼ばれたら振り向くようになったのさ。


11月28日  ラグドール界の「野人・岡野」はオレだっ!

 お母さんが帰ってくると突如ダッシュをしていいトコを見せようとするぼくだ。「ねずみのおもちゃ」をお母さんの近くにもっていってじゃれるんだ。いつもお母さんの後にくっついてバタバタ。勢い余ってお母さんの足を噛んでしまう時があると「コラッ」って叱られる。だから、「あ、やりすぎたかな」と思った時には噛んだまま固まってお母さんの顔をみあげる。叱られないとわかるとそのままじゃれつづけるんだ。そんなぼくのことをお母さんは「飲み込みのいいコだ。かしこい」といって誉めてくれる。他には、お父さんのお膝が広くて好きだ。最近は、高いトコロが大好きで「ぴょんぴょん」飛んでいる。小田家では「野人岡野」と呼ばれている。とても「ラグドール」には思えないらしい。


11月29日  ふれぐらんすなラグドール!?

 今日は早く起きてしまったせいか、いつもと調子がちがうぼくは、普通だったらお父さんのお膝が大好きなのに、乗せられるとすぐ降りてしまった。触られるのもいやだったので「ニャー」といやがった。朝のうんちは昨日より少なかった。おしっこも朝しただけで少し。食べる量も少なかったのでお母さんが心配して、「治癒力を高めるためにユーカリがいいらしい」などといって、クナイプの入浴剤を溶かして寝ている横に置いてくれた。そのせいかどういかはわからないが長い間寝た。その後は催促してドライフードをたくさん食べ、トイレができた。


11月30日  鈴なんてヤだっ

 小田家にきて一週間たつ。体重は1.8kgになり、0.2kg増えた。どんどんおっきくなっている。たべるものは、キトンフードで、朝缶詰を少々。あとはドライフード。たまに、人間の食事を所望するけど、塩辛いからといって拒否される。でも今日はお母さんが高脂肪のチーズを買ってきてくれた。しかし、「くちゅくちゅ」して食べにくい。カルシウム補給のために小魚もくれた。これは気に入っている。今朝はうんちがでなかったので、プレーンヨーグルトも買ってきてくれた。夜まで、でなかったらこれを少し食べさせられるらしい。そんなわけで少し食べさせられた。ちょっとなめただけだけどね。そのせいかどうかは知らないが、でたよ。てんこ盛。
 あと、「鈴」をまたつけられたよ。小さいから踏んでしまうって理由でね。寝ている間につけられて、ちょうど目覚めたときにお母さんが「クイックルワイパー」をしていたので、鈴のことも気付かず、ずっとおっかけていたんだ。いつものようにね。ところが、お母さんがお片づけをした途端なんだか首が気になり始め、バク転したり首を狂ったようにカキカキさ。部屋中転げまわるから、二人してとってくれた。ぼくは、筋違いにも感謝してしまい、べたべた甘えてしまった。結局ぼくのストレスをためないために、鈴は断念することになったらしい。しかもぼくのデリケートな首周りの毛は「ラグドール」の特徴の立派なよどかけ状のものが生えそろうらしいので美しさを優先したということだ。

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