毛色の 特徴 リンクス

    基本の3つ(カラーポイント・ミテッド・バイカラー)にリンクスと呼ばれる縞模様が入った3つの例です。

リンクス カラーポイント

KYOTORAGS JIRO  カラーポイントにリンクス柄が入ります。カラーポイントだけより、縞模様が入る分白色部分が多くなります。

 色柄の基本を見分けるためにカラーポイントは多くのことを教えてくれます。まず、リンクス柄の特徴は目の下のラインです。これは「クレオパトラライン」とも呼ばれています。目の下に鮮やかな白色の線が入り、目が大きくくっきりと見えます。

リンクスカラーポイントの子は、
桂ちゃんひよしちゃんリトル桂ちゃん、です。
 

リンクス ミテッド

KYOTORAGS CHA-CHA  ミテッドにリンクス柄が入ります。ミテッドだけより、縞模様が入る分白色部分が多くなります。

  ミテッド同様、額や鼻の先に「ブレーズ」という白い抜き柄が出てくる場合もあります。

 リンクス柄の特徴はこの鼻にもあります。歳を経ると「ブリック」と呼ばれるものが鼻先に出てきます。これはシール色の場合は、オレンジ、ブルーの場合は薄いオレンジ色をしています。

リンクスミテッドの子は、茶山くん京極くん茶々ちゃんです。
 

リンクス バイカラー

KYOTORAGS RAY   バイカラーにリンクス柄が入ります。バイカラーだけより、縞模様が入る分白色部分が多くなります。

 左は生後約3ヶ月齢の様子です。幼少のため色づきも薄く、バイカラーとかわりがないように一見、見えます。
 ただしリンクス、とわかる特徴的な部分がすでにはっきりと現れています。それは耳の内側です。左に並ぶ3つのリンクスの写真に共通するのは、耳の内側がピンク色をしている点です。これは、生後まもなくから歳を経てもかわりません。

 リンクスではない3つの毛色と比較するとよくわかります。例えば、「ブルーミテッド」と「ブルーリンクスミテッド」を比較すると、「ブルーミテッド」の耳の内側が「ブルー」であるのに対して、「ブルーリンクスミテッド」はピンク色をしています。


  アシュレイのフラッシュページ「桂と仔猫たち」(1999年作成)をご覧ください。リンクスをフューチャーしています。
  生まれたばかりの子猫をどうやって見分けたらよいか、リンクスをブリーディングするにあたって、私自身が注目した箇所を記録として掲げ作成しています。
 

  リンクスという呼び方は、「ポインテッド」の範疇の猫が縞模様を持つ際に使われます。縞の入っている猫のことを「タビー」と一般的には呼びますが、ラグドールの場合は、「ポインテッド」という末端部分だけに色がでる範疇に入るのでその際には、別の呼び方をします。

    「リンクス」と呼ばれる縞模様と「バイカラー」「ミテッド」「カラーポイント」は、基本的に全く異なった区分です。ラグドールの基本の柄は、

の3つです。これらは、身体の末端部分が色づく「ポインテッド」というグループの猫を分ける 際、白色の分量と場所の違いから命名されているものです。白の分量だけでいうのはややおおざっぱですが、白の分量が多いのが「バイカラー」次に「ミテッド」。「カラーポイント」は白の領域がないもの、と考えます。上記が基本です。

以下はリンクスのセオリーを修辞的に説明したものです。

    「リンクス」とこれら3つの毛色がどう違うか、洋服を例に考えてみます。洋服を3着想像してみてください。白の分量の多い服から少ない服を3着です。

です。その洋服の上に、

を羽織ります。縞のベストは、白と透明の縞で出来ています。透明の部分は、下に着たそれぞれの洋服を透かしますが、白い部分は下に着ている洋服の色を透さないため白い縞になって下の色を消します。でも、全体の様子をみると、バイカラーはバイカラーであり、ミテッドはミテッド、カラーポイントはカラーポイントですね。ただ、この基本の3つの洋服の上に、白の縞が入っている、と考えるのです。ですから、このベストを着ると「バイカラー」も「ミテッド」も「カラーポイント」も、白く見える分量は縞が入った分多くなります。

    この白の縞のベストが入っている猫のことをラグドールでは「リンクス」と呼びます。「バイカラー・ミテッド・カラーポイント」と「リンクス」は、「下に着る洋服」と「縞のベスト」の関係なので、ベストは着脱可能と考えれば良いのです。

初稿2002・3・14


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