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  私のペットシーツ考 (Update 2001/03/05)

  現在、私の家では全ての猫砂を撤去しペットシーツのみを猫のトイレとして使っています。仔猫も成猫も母猫も全てです。以下は私の家が「猫砂」から「シーツ」へ転換した変遷とその理由です。

私にとっての理想の猫トイレ

■健康面
猫と人間両者に
目、鼻、喉への刺激がないこと
健康を害するかもしれない素材を使用していないこと
健康状態が確認しやすい素材であること
■衛生面
トイレの周りが汚れにくいこと
素材特有の臭いがないこと
脱臭効果が高いこと
■処理面
日々の扱いが簡便である
燃やせるゴミの日にだせること
重くなく軽いこと妥当な価格であること
■ランニングコスト
妥当な金額であること

 猫は、砂カキをする習性があるので、「猫砂」を利用しました。しかし、上記の内容の全てを満たす理想の猫砂に巡り会えませんでした。
 以下は、一般的に知られている猫砂をグループ分けしたものです。

猫砂のグループ分け

 代表的な猫砂をグループ分けしました。

■代表的な猫砂のグループ分け
  • おからの再利用品
  • 固まる紙砂
  • 固まらない紙砂
  • パインのペレット状
  • 高温殺菌自然の砂
■最初から利用していない猫砂
  • 鉱物系の砂
  • シリカゲルの砂

猫砂の特徴と利用した感想は以下です。

 

<結果>

 固まる砂も、壊れておがくずになる砂も、被毛・鼻・耳・口に入って不健康という点では同じでした。
 猫たちをケージ飼いしていない私の家では、猫砂がそこら中に飛び散るため、衛生面での心配がありました。結局全てを満たした猫砂には巡り会えませんでした。

発想の転換で「ペットシーツ」に

 そこで、発想の転換をしました。それはペットシーツにすることです。ペットシーツとは高分子吸収シートでできたもので、水分を紙の間に閉じこめ固めてしまうものです。


 ペットシーツに関して、一般の猫砂と呼応させながら利点をあげたものが以下です。

■ペットシーツの利点
  • 猫と人間両者に目、鼻、喉への刺激がないこと。
  • 健康を害するかもしれない、あるいは、アレルギーを誘発するかもしれない素材を使用していないこと。
  • 猫の健康状態が確認しやすい形状であること。
  • 砂の飛び散りがないのでトイレの周りが汚れにくいこと。
  • 素材特有の臭いがないこと。
  • シーツを取り替えれば排便そのものの臭いが残らないこと。
  • くるんでポイして、扱いが簡便であること。
  • 燃やせるゴミの日にだせること。
  • 軽いこと。
  • 排泄物が観察できること。

 日々の猫の健康管理は、排泄物の観察からはじまるといわれています。健康をチェックするために、排泄物は最も重要な目印となるでしょう。
 特に「高齢な猫」「成長期にある仔猫」などは、急な体調変化に注意する必要があります。なぜなら、緩い便、下痢などは、仔猫の場合、人間の子供と同様、すぐ脱水症状になりやすいからです。また、高齢な猫の場合、尿路結石などを起こす可能性も高いため、小水の「色」を確認するには、シーツ利用は有効でしょう。

 健康管理のために、小水の色、量、便の大きさ、便の水分量、色、固さなどは、重要な目安になります。こういった健康管理の点で、シーツは、大いに役に立つでしょう。なぜなら、ペットシーツは、砂のように水分を吸収してしまったり、変色させたりしないため、尿の色、便の色、量が観察しやすいからです。

 シーツには、臭いがありません
 周りに飛び散ったりして汚れることもなく部屋の中が清潔に保てます。
 猫の粘膜の目、鼻、喉への刺激も無いため、幼猫や仔猫の成長期には健康的です。また、猫砂のように誤って飲み込んでしまうこともないので、安全です。
 また、シーツだと、被毛の間に猫砂が入るようなことはありません。だから被毛は美しく保たれ清潔です。、猫自身、人間、人間の子供、仔猫、授乳中の母猫の健康に最適です。
 汚れ物の処理に関しては、どの自治体でも、シーツなら燃える日のゴミ出しに出せます。シーツなら女性の腕でも抱えられるほど軽いのも助かります。
 日々のことで如実にその良さが実感できるのは、猫たちの身体が清潔に保て、猫砂独特の臭いに悩まされないことでしょう。ですから、シャンプー嫌いの子にとっては、いつまでも身体が清潔に保たれるのがいいでしょう。

 ただし、ランニングコストについていえば、通販でのセールが多い猫砂に比べれば、難点は残るようです。とはいえ、最近では、スーパー、大型ホームセンターなどで、ペットシーツを多く扱っているようです。様々なシーツが置かれていて、しかも陳列棚も広くなっています。これらのセールを上手く利用すれば、安価に手に入るでしょう。
 犬の飼い主さんは、ペットシーツを利用し、利点を実感されている場合が多いようですが、猫の飼い主も発想の転換をしてみてもいいかもしれません。
 室内飼いの犬の飼い主さんがペットにかけているコストと同じだけのものを、猫の飼い主さんがかけられないという理由はないからです。

 

「砂カキの習性」を満足させるには?

 猫砂の場合、猫の「砂カキ」の習性は、無条件に満足されます。シーツの場合は、どうでしょうか。これを私は、ペットシーツの下に新聞紙を敷くことによって解決しました。

 ペットシーツだけですと、砂を掻く仕草によって、シーツは無惨にもめくられ、トイレに直接、用を足されてしまいます。これではなんのためのシーツか分かりません。そこで、シーツの下に新聞紙を敷きます。
 1枚畳んだ新聞紙を下に敷き、シーツを上に載せます。こうすると、猫はシーツの下に敷いてある新聞紙を掻きます。用を足す前には、シャリシャリと新聞紙の上を掻いてくれます。座って用を足すときはシーツの上に。終わったら、また、新聞紙を掻きます。
 使用済みのシーツは折れた状態になっていますが、トイレを数個用意しておけば、きれいなものに順々にしてくれます。

トイレは清潔だから掃除も簡単

 

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フード付きのもの
に新聞紙とトイレ
シーツを敷く。
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フードがないものにも
新聞紙とトイレシーツを
敷く。

Let's try! 猫砂からペットシーツへの移行
 長く「猫砂」に親しんだ猫の習慣を変えるのは、一見、大変に感じられます。ただし、手順と方法を間違わなければ、成功させることも夢ではありません。ちなみに、私は猫砂に慣れ親しんだ成猫6頭をペットシーツへ移行させるのに成功しました。

 まず、「猫砂のトイレ」と「ペットシーツのトイレ」を並べるところからスタートします。
 猫にペットシーツでのトイレを覚えさせる場合、注意するのは2点です。
 1つは、落ち着いた場所を選ぶこと。もうひとつは、排泄物の臭いを残し、場所の確定をさせることです。1つ目は、すでにトイレの位置が確定しているわけですから問題ないのですが、一方の「排泄物の臭いを残す」という点がペットシーツでのしつけのポイントになります。なぜなら、シーツの良さそのものが、汚れを完全に取り去ってしまう、というところにあるからです。ですから、この点から、シーツのしつけは難しいように感じられるのです。しかし、ここにこそ、成功させる重要な鍵があります。「臭い」がトイレ確定のキーになるなら、その臭いを、覚えるまで残したらよいのです。やり方は簡単です。
 用を足したシーツのいくらかをハサミで切り取り、新しいシーツの上に残しておくのです。これを暫く繰り返します。そして、ペットシーツでも用が足せるということを猫に気付かせます。この方法は、とても効果的です。
 その後、繰り返しペットシーツを使用したら、猫砂のトイレをかたづけます。あまり性急にかたづけないでじっくり猫の行動を観察するのが秘訣です。


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