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  市販の猫用フードの種類 (水分量による)

 市販の猫用フードには、ドライ、セミモイスト、ウエットの種類があります。

  1. ドライタイプー水分が10%で乾燥したもの
  2. セミモイストタイプー水分が25%〜35%でやや柔らかいもの
  3. ウエットタイプー缶詰で、水分は70〜80%

1. ドライタイプ(=ドライフード)
 栄養のバランスが一番いいといわれているのは、かりかりの
ドライです。水分が少ない分常温保存もききます。ただし水分を補うため、これを怠ると、猫はおしっこの病気にかからないとも限りません。
 猫は肉食動物で本来のおしっこは酸性のはずですが、ドライの素材は植物性が多いためアルカリ性に偏向してしまいます。このおしっこのなかではマグネシウムの結晶ができやすくなります。これが成長してストルバイト結石となり、膀胱や尿路の炎症を引き起こすのです。
尿路結石と言う言葉はよく聞かれます。猫は、もともと砂漠で生息していたので、おしっこの回数が少なく、濃縮したものを排泄します。結石ができてしまえば、濃縮されたおしっこを体にため込むことになります。
 もちろん、
水の給与さえ怠らなくすれば、大変バランスのよい、しかも他の種類と比べて経済的なフードといえます。

メリット
@少量で高カロリーの摂取可能
A栄養バランスが調整されている
B1カロリーあたりのコストがウエットより低いので経済的
C開封後の常温保存が可能
デメリット
尿路結石への対応(水の給与によってふせぐ)
酸化が進みやすい

2. セミモイストタイプ
 セミモイストの製造方法はドライと同じで仕上げに乾燥していないものをいいます。このタイプはおやつ類に多いようです。

3. ウエットタイプ(=缶詰)
 
ウエットである缶詰は、
タンパク質、脂肪、水分がよく含まれているいます。また、肉や魚類の単品を素材とするものが多いというのが特徴のようです。嗜好性の高い猫はおいしさから缶詰しか食べないという話はよく聞かれます。ただし、食費が高額になりやすいこと、が弱くなりやすいこと、連続した単品給与は栄養が偏るのが難点といえそうです。

メリット
@動物性タンパク質と脂肪の摂取ができる
A水分が無理なくとれる
デメリット
@栄養のバランスが偏りやすい
Aカロリーあたりのコストが高い
B顎が弱くなりやすい

【参考文献】
「猫の医・食・住」動物出版
猫の手帖(98年1・2月号)猫の手帖社
ねこ倶楽部(97年11〜98年1月号)


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